1990年出版の作品。
「特急ひだ3号殺人事件」「特急あいづ殺人事件」
「信濃の死」「殺意を運ぶあじさい列車」の4本を収録。
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「特急ひだ3号殺人事件」は
2004年にフジで「十津川警部夫人の旅情推理2」として映像化。
原作では北条刑事が旅先の「ひだ3号」車内で毒殺事件に遭遇するのだが
映像作品では直子(萬田久子)と元刑事の父(藤岡琢也)が遭遇する。
まあ基本別物ですな。
「特急あいづ殺人事件」の方が直子ものといえる。
しかし映像化はなし。
その理由として事件の謎がダイイングメッセージとしてあるのだが
これがどうしようもなくチープ。
なんぼなんでもこれは無理があるだろ。
直子の存在は面白い短編小説なんだけれど。
「信濃の死」は1992年、2015年と
2回土曜ワイド劇場で映像化されている短編。
なるほどこれは2時間サスペンスになりやすい面白さ。
内容は休暇をとった亀井刑事が野沢温泉でモデルクラブの連中と知り合う。
ところがトップモデルのゆかりが殺され、さらに社長の武田が埠頭で死体となってあがる。
いったい、犯人は誰なのか?――という展開。
1992年版は「上信越、湯煙り殺人ルート」というタイトルで映像化。
金沢碧、山口果林といった往年の2時間サスペンス女優が出演。
2015年版は「長野新幹線~飯山線湯けむり殺人ルート!」
青山倫子とか大路恵美、コカイン女優高部あいなどが出てる。
高部あい、嫌いじゃないけどねえ。結構いろんな役出来るし。
「殺意を運ぶあじさい列車」
これはまあ……巻き込まれ型サスペンスというか、
犯人に仕立てられる男の無実を十津川警部たちが解決する話。