西村京太郎83「オホーツク殺人ルート」を読む

1984年出版の作品。
1990年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。
この頃は十津川三橋・亀井愛川コンビ健在。
もっともメインはキンキンだったのだが。

あらすじ

売れっ子脚本家・有末の依頼で北海道へ取材代行へ出向く女子大生の由美とみどり。
ところが、無事取材を終えた直後にみどりが行方不明になってしまう。
一方、十津川の妻・直子の友人で作詞家の久仁子が失踪したと妹の江美から相談が。
やがて久仁子は伊豆で死体となって発見される。
久仁子の異性関係を調べると有末の名前が浮上。
さらに北海道でみどりの死体も発見される。
捜査が難航する中、久仁子殺しは伊豆に別荘を持つディレクターが逮捕され起訴。
裁判が始まろうとする中、有末を犯人とにらむ十津川たちは奔走するが――という話。

感想

データーベースによれば映像化の際に由美を演じたのは石田ゆり子。
さらに無名時代の高島礼子も出ている。一度見てみたいものだ。
しかしまあ、話としてはそう難しいものではない。
時刻表トリックでもあんのかと思えばそんなものはない。
妹の江美が久仁子の日記を有末に突きつけるラストはなかなかいい。
けれど、そんな重要な情報今頃明らかにするのありか? とも思う。
そんなこんなだが、最後のFAXが流れるところはいい感じの終わり方。
長編なんだけど中身はちょっと薄いかな。
十津川と直子がプールに泳ぎに行ってるという珍しいシーンはあるけど。

追記

ドラマ作品を観た。
高島礼子は哀れ殺されてしまう久仁子役である。
メインの人物紹介にも出てこない。人に歴史あり。
石田ゆり子は由美、有末は西岡徳馬。有末は小説家になっている。
冒頭で歌ってるのは誰なんだろ。ま~終わりの方はもうちょいどうにかならんのかね。

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