2005年出版の作品。
誘拐目的に特徴と工夫のある一冊。映像化はまだなし。
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あらすじ
九州新幹線「つばめ」の車内で男の子が誘拐される。
犯人は男の子の父親が勤務する製薬会社で開発中の
エイズに関する新薬の化学式とサンプルを要求。
苦悩の末、父親は犯人の要求通りにする。
男の子は無事救出された。
しかし、この奇妙な誘拐事件は一度だけでは終わらなかった。
容疑者らしき女性が死体で発見されたのを受け捜査に参加する十津川警部。
連続誘拐事件の犯人の真の目的は何か?
狡猾に動き回る犯人を次第に追い詰めていく十津川たちだが――という話。
感想
めちゃめちゃ現代的な犯罪。
映像化されないのは模倣犯が出ると困るからかもね。
誘拐の目的がなるほどそこかあ、と納得させられる。
また戸籍売買の実態も描かれていて社会性もある。
意外に読み応えのある作品。しかし、いろいろ思いつくのは凄い……