1987年出版の作品。
その年土曜ワイド劇場でテレビドラマ化された。
出演は毎度おなじみ三橋十津川。愛川亀井コンビ。
山口果林、北村総一朗、紅葉にレオ、鈴木瑞穂、誠直也、三浦真弓など。
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あらすじ
警視庁捜査一課に届いた謎の手紙。
内容は「火の国」で人が殺されるとのこと。
半信半疑で別の殺人事件の捜査をしていた面々だったが
その被害者の自宅から謎の手紙の続きが発見される。
一方、月刊誌「旅と人生」の記者土屋は熊本で美女と遭遇。
女の名は神保ユキ。土屋はユキのことが気になってしょうがない。
由布院に着くと急行「「火の山4号」で殺人事件があったことを知る。
下りの「火の山3号」に乗った自分には関係なくホッとする土屋。
捜査を進めた十津川達はユキの周辺にいる人物達が
次々と殺されていくのに対し、ユキの犯行を確信するが
ユキには鉄壁のアリバイが存在する。証言者は土屋。
劇団オーナー兼看板女優の彼女のアリバイを崩せるのか?
十津川達の必死の捜査が続く――という話。
感想
時刻表トリックが2つある盛りだくさんの内容。
すぐに映像化されたのも頷ける。
映像化でユキを演じたのは山口果林。
かつては2時間サスペンスによく出てた。
映像作品を観てないから何とも言えんけど
原作の方が土屋の比重が大きそう。
映像作品では劇団所属の女優(三浦真弓)とか
実の娘だが妹として育てられた直子(ちはる)とか
原作であまり関係ないもしくはいない人物がいる。
まあそうした方が動機が鮮明になるといえばそうなのだが。
トラベルミステリー好きなら読まないと損の作品。