西村京太郎120「阿蘇殺人ルート」を読む

1987年出版の作品。
その年土曜ワイド劇場でテレビドラマ化された。
出演は毎度おなじみ三橋十津川。愛川亀井コンビ。
山口果林、北村総一朗、紅葉にレオ、鈴木瑞穂、誠直也、三浦真弓など。

あらすじ

警視庁捜査一課に届いた謎の手紙。
内容は「火の国」で人が殺されるとのこと。
半信半疑で別の殺人事件の捜査をしていた面々だったが
その被害者の自宅から謎の手紙の続きが発見される。

一方、月刊誌「旅と人生」の記者土屋は熊本で美女と遭遇。
女の名は神保ユキ。土屋はユキのことが気になってしょうがない。
由布院に着くと急行「「火の山4号」で殺人事件があったことを知る。
下りの「火の山3号」に乗った自分には関係なくホッとする土屋。

捜査を進めた十津川達はユキの周辺にいる人物達が
次々と殺されていくのに対し、ユキの犯行を確信するが
ユキには鉄壁のアリバイが存在する。証言者は土屋。
劇団オーナー兼看板女優の彼女のアリバイを崩せるのか?
十津川達の必死の捜査が続く――という話。


感想

時刻表トリックが2つある盛りだくさんの内容。
すぐに映像化されたのも頷ける。
映像化でユキを演じたのは山口果林。
かつては2時間サスペンスによく出てた。
映像作品を観てないから何とも言えんけど
原作の方が土屋の比重が大きそう。

映像作品では劇団所属の女優(三浦真弓)とか
実の娘だが妹として育てられた直子(ちはる)とか
原作であまり関係ないもしくはいない人物がいる。

まあそうした方が動機が鮮明になるといえばそうなのだが。
トラベルミステリー好きなら読まないと損の作品。

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