1982年出版の亀井刑事活躍編。
なんせ十津川警部は現地に行かない(笑)
1984年にザ・サスペンスでテレビドラマ化。
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あらすじ
相次いで両親を亡くし10年ぶりに故郷に帰ってきた中西。
彼の家族が地元を追われた理由は中西が10年前に起こした
あるレイプ事件がきっかけだった。
しかし、帰郷した彼の周辺には奇妙な出来事が起こる。
行く場所行く場所で謎の脅迫状。
新宮駅で待ち合わせていた婚約者が失踪。
そして迎えに来てくれた親友までが忽然と姿を消す。
さらに10年前の関係者が次々と殺されていく――。
現地に赴いた亀井刑事と小川刑事は
この町独特の閉鎖性にどう立ち向かうのか――という話。
感想
亀井刑事大活躍の巻。
昔は東京から紀伊勝浦までの夜行ってあったのね。
新宮から天王寺(だったかな)の夜行は乗ったけど。
我が田舎もちらほら出てくる。
メインの場所は違うけど。
失踪ものであり時刻表トリックもありで盛りだくさん。
まず最初の引っ張り方がいつもと違う。
100ページ強ぐらいひたすら中西の視点。
十津川も亀井もかけらも出てこない。
シリーズものならではの作りとも言える。
映像化された際はそういうわけにいかないので
中西の婚約者は捜査一課のヤマさんこと山本刑事の娘という設定。
ちなみにヤマさんを演じていたのは下川辰平さん。
決して「長さん」ではない。
娘役は岡田奈々。
そりゃ失踪したら捜査しますわな。
というわけで十津川警部(若林豪)はめでたく現地入り。
この列車独特のトリックもあり。
地方都市というには狭い町の
閉鎖的な部分に隠された陰湿な事件を解決するのだった。
田舎に連れて行かれた身としては田舎には二度と住まんぞ。