1988年初出の「館シリーズ」第2弾。
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あらすじ
古城を思わせる異形の建物「水車館」。
館の主人、藤沼紀一は事故で顔と手足に傷を負い
仮面に顔を隠して生活している。
その幼な妻、由里絵は幽閉同然に
「塔の部屋」で生活している。
一年前に起きた奇怪な殺人を巡り
その場に居合わせたうさんくさい面々が
顔を揃えた時、惨劇の幕は切って落とされた――。
そこに現れる招かれざる客、島田潔。
彼は事件をどう解決に導くのか?--という話。
感想
第1弾となった「十角館の殺人」でミステリー界に
一大センセーションを巻き起こした著者。
それに比べると第2弾はもう一つという評価が多いが
終わり方とか全体的な雰囲気は結構好き。
まあ犯人はこいつでたぶんここがこうじゃないかいなと
思ってたらそこそこ当たっていた。
建物のスケールが前作よりパワーアップしてるのがいい。
インパクトは前作に及ばないがあれを越えるのはなかなか難しい。
過去と現在が交錯して話を進める形式は
イマイチ好きにはなれないが。
なんか苦手なんだよねえ。
まあそのあたりは好みの問題なので。