森村誠一「真説忠臣蔵」を読む

1983年初出の作品。

あらすじ(不義士の荊門)

大石内蔵助を中心に亡き藩主の仇討を果たした忠臣蔵の話。
しかし討ち入りに失敗した時の備えは何もなかったのか。
大石はちゃんと備えをしていた。

脱盟した高田郡兵衛、小山田庄左衛門達は実は「二番隊」だったのだ。

吉良も身代わりを立てており、死んではいなかった。
その事を知った郡兵衛達は本物の吉良を討ちに向かうが更なる悲劇が待ち受けていた――。


感想

「死面皮」「犬死碑」「不義士の荊門」「怯者の武士道」「末大の武士」の5編。

いずれも通常伝えられてきた忠臣蔵の話を覆す野心作。

「二番隊」の存在は聞いたことがあったがこんだけ説得力あるとそうかなあと思ってしまう。
反対にテレビで見たのか実は徳川光圀(水戸黄門)が黒幕なんて話にはあんまりのれない。

だいたい討ち入りの前年に死んどるがな、確か。

まあ金銭的援助ぐらいはしたかもしれんが。

ある意味討ち入りは幕府お墨付きみたいな側面もあったんでしょうなあ。

柳沢なんかは討ち入りさせてどさくさまぎれに上杉15万石を潰したかったんだろうし。

しかし討ち入りの理由を作った綱吉は
討ち入りの話聞いて褒めちぎったらしいから
いつの世でもボンクラが天下取るとロクなことがないというのは共通してますな。

もともと忠臣蔵は好きだったがさらに興味が沸いた一冊。

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