ドラマ原作・夏樹静子「黒白の旅路」を読む

1975年初版の長編ミステリ。
1983、2006年にテレビドラマ化されている。

あらすじ

女子大生・立夏子はバイトしているバーで出会った
中小企業社長・朝永に心中を持ちかけられる。

虚無的な気持ちになっていた立夏子は
婿養子に入ったものの先妻を無くし、
今は肩身の狭い思いをして倒産寸前だという
朝永に同情して一緒に伊豆の山中に向かう。

睡眠薬心中を図ったものの、立夏子は蘇生。
ところが、傍らの男はナイフで刺殺されていた。

わけもわからぬまま、下山した立夏子。
身の証を立てようとするが、
その前にさまざまな出来事が巻き起こっていく――という話。


感想

ある意味当時より現代の方が向いている部分がある作品。
性転換手術の話とかね、そのあたりが。

やっぱり持っていき方が上手い。
次々参加してくる人物に無理がないというか。
謎が謎を読んでいき、それぞれの過去も絡んでくる。

1983年はザ・サスペンス枠でドラマ化。
原田美枝子、谷隼人、江原真二郎、夏木マリなど。
原田美枝子が立夏子、谷隼人が滝井、
江原真二郎が朝永、夏木マリが雪乃なんだろうな、たぶん。

夏木マリさんの雪乃って似合う気がする。観てみたい。

2006年はドラマコンプレックス枠でドラマ化。日本テレビ系ですな。
タイトルは「薔薇の微笑 愛すれど心哀しく」に変更。

浅野温子、岡田浩暉、西郷輝彦、遠藤久美子などが出演。
あらすじをちらと読む限りでは、
浅野温子の雪乃が主人公っぽいから原作とは結構別かも。
どんな風になっているのか観てみたいですな。

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