2013年初刊の歴史小説。
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あらすじ
天下統一に向けて着々と歩んでいる織田信長。
一方、用済みになった功臣を悉く追い込んでいるのを見て、
秀吉や家康など周りの者は戦々恐々としていた。
さらに信長に虐殺された伊賀者の残党が命を狙い続ける。
誰もが信長を葬ることと自分の運命を両天秤にかけながら
策略を巡らす中、運命の日を迎えることに。
信長を葬ったのは果たして誰か――という話。
感想
めちゃくちゃ面白い。
本能寺の変は赤穂事件、坂本龍馬暗殺と並んで
三大歴史ミステリといっていいぐらいの位置づけだと思うけど、
最近は結構秀吉黒幕説は多いような気がする。
ま、そもそも現代の価値観で
当時の話を論じることにどだい無理があるわけで
そりゃ誰が殺してもおかしくない状況にはありましたわな。
「24」のやり方を持ち込んでいて
なるほど、こういう方法もあったのねと感心。
ラストに関しては信長好きから批判が多いようだが、
そういう好き嫌いで全体を評価するってどうなんだろ。
自分なんか信長大好き人間だが面白かったぞ。
忍者の体が一つで首がいくつもあるなんてのは
まるで現在の政治家みたい(笑)
信忠の描き方が結構新しかったかな。
この人だけでも生き残ってたらまた歴史は違ったかも。
書かれてないけどそういやこの時、有楽斎は逃げてんだよな。
あれもまた不思議な話で。
なんにしろ、歴史もんはまだまだネタがありそう。