2008年の文春文庫新装版。
もともとはいつなんだろ、70年代ぐらいに出たものなのかな。
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あらすじと感想
取り上げられている合戦は次の通り。
「長篠合戦」「姉川の戦」「山崎の戦」「川中島の戦」「巌流の戦」
「九州征伐」「島原の役」「関ヶ原の戦」「西南戦争」の9つ。
どれもこれもよく知られている話。
長篠で言えば、やっぱり武田騎馬隊は総じて鉄砲を軽視してたのね。
ま、何の世界でも負けてみないとわからんことはあるが、
戦国時代は負けたら死だからねえ。
姉川の戦のところで、「徳川家康」みたいな本が
経営者の参考書になっていることについて触れている。
「現代の資本機構はがっちりとしているから、
どだい戦国時代のことが参考になるわけがない、
せいぜい精神衛生的な効果があるぐらいだ」って見方はさすがだなと思う。
ま、それを言っちゃあおしまいよって気もするのだが(笑)
結構、上杉謙信に対する評価は辛い。
また、関白となってからの秀吉、
西南戦争に至る西郷隆盛の評価も同様な感じ。
秀吉の弟・秀長の存在を高く評価していて
確かに人望のあった秀長がいたことは大きかったんだねえと。
武家の出じゃないから尚更ね。
秀長は堺屋太一さんが書いてたなあ、小説。
どっかに積んだまま読んでないや。今度読も。