1988年出版の長編ミステリ。
信濃のコロンボこと竹村岩男警部シリーズの一冊。
2000、2004、2017、2020年と4回テレビドラマ化。
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あらすじ
信濃追分で特徴のある人形や小物を売る土産店経営者の丸岡一枝。
ある冬の朝、新聞配達員が扉を叩く音が聞こえた。
おかしいと思って聞くと、家の前で人が死んでいるというのだ。
通報を聞いて駆けつけたのは信濃のコロンボの異名を取る竹村警部。
竹村は一枝が飼っている犬・コタローが吠えなかったことに着目。
その頃、東京ではかつて本郷追分と呼ばれた場所で変死体が見つかった。
警視庁の岡部警部が捜査に乗り出したことで、
かつて事件を一緒に解決したことのある竹村と協力することに。
2つの事件を結ぶ「追分」の意味は?
そして犯人の動機は?
手がかりが少ない中、身元が分からなかった被害者が
夕張炭鉱で働いていたことが分かり、捜査陣は北海道へ――という話。
感想
途中までは凄くいいんだけどねえ。
結末の方にくると「え?」って思っちゃう。
決して付け足しってわけじゃないんだけど
そういう風に見えてしまう気がする。
そこが非常にもったいない。
そのあたり、竹村と岡部が北海道に行かないのも理由かもしれない。
部下がいくのが本筋とは思うのだが、
やっぱり捜査は自分で行ってほしいわけで。
東京と長野のそれぞれ現地では行ってるけど。
あと「追分」というと土地を知らん自分なんかは
即北海道を連想してしまうのだが、信濃追分って近くにあれば
やっぱり気づかんもんなのかねえ。
結構地元の土地と同じ名前がどこにあるかって
気になるもののような気がするのだが。
あと店とか人形の関わりがもっと「おっ」と思わせるものがあれば。
結構夕張のとことか背景は読ませてくれるだけにもったいない。
4回も映像化なってるのでどういう風に消化しているのか。
機会があれば見比べてみたい。