1992年出版のトラベルミステリ。
謎の連続殺人が起こる展開が魅力的。
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あらすじ
六本木のクラブで起きた殺人事件。
客同士の1対3のケンカで1人の男が死亡。
犯人と思われたのは男2人と女1人。
男1人と女1人はすぐに名乗り出るが主犯はもう一人の男だと主張。
殺された男は北海道旅行を楽しみにしていたというが
肝心の彼女はそんなことは知らされていない様子。
しかもその切符は財布に大事にしていたというが、
切符は犯人と共に消えていた。
狙いは切符にあったとにらんだ十津川警部は
被害者が乗るはずだった<スーパーとかち>に乗り込むが
車中で女が一人殺されているのが見つかる。
そしてクラブのマネージャー、ホステスと
不可解な連続殺人が起きる。
背景にはいったい何があるのか?
帯広や札幌を回りながら十津川警部たちは
ある事実を掴んでいくのだが、またもや殺人事件が――という話。
感想
引っ張り方は予測不能で面白さ抜群。
ありゃ、ありゃという感じでそう来るんかいみたいな感じで読める。
しかし、だんだん後半になってくると
ひょっとしてこういう風になるんちゃうの、と思ってたら
「やっぱりかい!」みたいな展開に。
前半が面白いだけに、ちょっともったいない感じが。
あと、後半のある段階でそこはわざとらしいなあという部分が。
そこは護衛外さないでしょ、普通みたいな。
事件の面白さに引っ張られ過ぎたらあかんのよね、やっぱり。