2014年度の受賞作。
舞台設定の絶妙さとどんでん返しが魅力の作品。
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あらすじ
誰からも慕われ尊敬された教師・坪井。
その坪井が亡くなり、通夜は悲しみに包まれていた。
しかし、それぞれの参列者が「神様」坪井を偲び
それぞれの想いを感じているといろんな疑惑が浮かんできて……。
老若男女の参列者が一堂に会した時、二転三転する坪井の評価。
もしかすると坪井は「神様」なんかではなく「悪魔」だったのでは?
そして一連の事件の本当の真実とは――という話。
感想
これは面白い。
それぞれの視点から語られる坪井の人物像もそうだし、
老若男女の描き方が抜群に上手い。
著者はもともと芸人だったとのことで
随所に織り込まれている笑いのセンスもうまい。
(例えば「とうちょう」に関することも前振りがあるから面白い)
それだけにどんでん返しの部分はどうなんだろ。
それまでの面白さがクシャッとなってる気がせんでもない。
これじゃ何でもありになっちゃうかなあみたいな。
まあこの展開だからどんでん返しが決まるという部分もあるが。
ものづくりは難しい。