2005年出版の作品。映像化はまだなし。
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
あらすじ
歴史雑誌で行われた坂本龍馬特集。
坂本龍馬がもし生きていたら何を望むか、という
原稿を募集したところたくさんの数が集まった。
その中に自分を現代の坂本龍馬と称し、
必ず日本を洗濯すると書いた宣言書があった。
その言葉通りに大企業の社長、漫画家、風俗王が
相次いで射殺された。
さらには総理大臣が脅迫され……
捜査にあたった十津川警部たちだが
犯人の大胆な手口に困惑する。
捜査の果てに掴んだ犯人像とは――という話。
感想
面白いと言えば面白いが薄いと言えば薄い。
何しろ犯人側にちっとも共感しない。
ネットにメッセージを載せたりとか
そういう現代的な部分はいいとして
もうちょっと犯人側のドラマを描けなかったのか。
絶頂期のトラベルミステリって
そういうとこがきっちり書けてたんだけどねえ。
なんかこう型にはまりすぎな展開がもったいない。
もっといろいろ膨らませたら傑作になったかも。
そういう意味では参考になる作品。