伝説の始まり・西村京太郎40「寝台特急殺人事件」を久々に読む

1978年に刊行されトラベルミステリーの
大ブームを巻き起こした記念すべき作品。
1979年に土曜ワイド劇場、2009年にTBSで映像化。

あらすじ

少年たちの間で大ブームのブルートレイン。
その人気の秘密を探ろうと週刊誌記者の青木は
東京駅発の寝台特急はやぶさに乗り込む。

1号車の個室寝台で青木は隣室の女を取材し、
彼女をモデルに写真を撮るが何者かにフィルムを抜き取られる。

仕方がなく眠りについた青木だが、
そこにいたはずの女が別人になっていたりするなど
車内の異常に気付き車掌に告げようとするが
後頭部を殴られ気を失ってしまう。

翌日、東京の多摩川に女の溺死体が。
それは青木が取材した隣室の女だった。

彼女はいつ、どうやって多摩川まで運ばれたのか?

捜査にあたった十津川警部と亀井たちが掴んだ真実とは――という話。


感想

ミステリー史上に燦然と輝く金字塔といえる作品。
なんやかんやいうても本当に推理小説を誰もが楽しめるものにしたのは、
やはり赤川次郎と西村京太郎だと思うわけで。

エポックメイキングとなった「三毛猫ホームズの推理」と
本作が同じ年に出たのは偶然ではないだろうと思う。

それから40年が経つのにお二方とも現役バリバリ。
すげえなあと思いつつ、超えてかなあかんのよねえ。

土曜ワイドバージョンはキンキンはまだ出てない。
ゲストは樋口可南子、待田京介、野際陽子など。観たい。

TBSバージョンは沢田亜矢子、江原真二郎、布施博など。
これまたなぜか観てないのよねえ。観たい。

昔読んだ時はもっと面白く感じたんだけどなあ。
正直完成度とか面白さとかはその後の作品に及ばない点もあるが、
なんたってこれがヒットしなければトラベルミステリも
ジャンルとして成立しなかったかもしれんわけだし。

そういう意味では自選ベスト5に入れるのもわかる気がする。

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