1999年出版の作品。
TBSでも土曜ワイド劇場でも映像化されている。
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あらすじ
寝台特急の取材に出たカメラマンの木下。
隣の個室にいた若い美女・永井みゆきに興味を持つ。
翌朝、道後温泉に行くといっていたみゆきが起きてこない。
不審に思った木下は彼女の部屋を覗くがそこには死体が。
その女性はみゆきとは別人だった。
犯人と疑われた木下は証拠不十分で釈放される。
東京に戻ってからも警察に付きまとわれたり迷惑千万な状況に。
十津川や亀井の捜査もあり、徐々に木下の無実が明らかになるが
そもそもみゆきは一年前に東京で死んだはずということも判明。
謎が謎を呼ぶ事件の顛末は――という話。
感想
次々に起きる連続殺人の中で、
誰が犯人で誰が被害者かということが錯綜状態に。
ありきたりなミステリかと思いきや
結構あちらこちらでひねってるところが魅力的。
原作はひたすら木下の出から始まるのだが
ドラマではそういうわけにもいかずTBS版では
十津川警部が行方を追っていた容疑者が自殺したのを受け
本人確認で出雲に向かう(原作は東京ー高松間だが)。
ま、列車をサンライズ出雲に変更しているからそうなるのだが。
で、列車に乗り込む時になぜか名前変更カメラマンの軽部と
そのモデルになっていた女性とすれ違うことになっている。
カメラマンはガレッジセールの川田、女性は平山あや。
これが似合うかどうかは見てのお楽しみ。
他の出演者は横内正、寺田農など。
土曜ワイド劇場版は木下に会うのが西本刑事・森本レオ。
こっちの方が序盤の展開はまあまあ原作通りかな。
ゲスト出演は渡辺梓、立原麻衣など。
原作とテレビドラマ2作品、それぞれを比べてみるのもいいかと。