西村京太郎288「夜行列車の女」を読む

1999年出版の作品。
TBSでも土曜ワイド劇場でも映像化されている。

あらすじ

寝台特急の取材に出たカメラマンの木下。
隣の個室にいた若い美女・永井みゆきに興味を持つ。

翌朝、道後温泉に行くといっていたみゆきが起きてこない。
不審に思った木下は彼女の部屋を覗くがそこには死体が。

その女性はみゆきとは別人だった。

犯人と疑われた木下は証拠不十分で釈放される。
東京に戻ってからも警察に付きまとわれたり迷惑千万な状況に。

十津川や亀井の捜査もあり、徐々に木下の無実が明らかになるが
そもそもみゆきは一年前に東京で死んだはずということも判明。

謎が謎を呼ぶ事件の顛末は――という話。


感想

次々に起きる連続殺人の中で、
誰が犯人で誰が被害者かということが錯綜状態に。

ありきたりなミステリかと思いきや
結構あちらこちらでひねってるところが魅力的。

原作はひたすら木下の出から始まるのだが
ドラマではそういうわけにもいかずTBS版では
十津川警部が行方を追っていた容疑者が自殺したのを受け
本人確認で出雲に向かう(原作は東京ー高松間だが)。

ま、列車をサンライズ出雲に変更しているからそうなるのだが。
で、列車に乗り込む時になぜか名前変更カメラマンの軽部と
そのモデルになっていた女性とすれ違うことになっている。

カメラマンはガレッジセールの川田、女性は平山あや。
これが似合うかどうかは見てのお楽しみ。
他の出演者は横内正、寺田農など。

土曜ワイド劇場版は木下に会うのが西本刑事・森本レオ。
こっちの方が序盤の展開はまあまあ原作通りかな。
ゲスト出演は渡辺梓、立原麻衣など。

原作とテレビドラマ2作品、それぞれを比べてみるのもいいかと。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る