アリバイ崩しの傑作・松本清張「時間の習俗」を久々に読む

1962年出版の作品。
点と線」の三原警部補と鳥飼刑事が再び登場。
1963、1982、2014年と3回テレビドラマ化。

あらすじ

交通業界関連誌の編集者が弁天島で何者かに殺害された。
彼が宿泊していた宿の女中は、女連れだったと証言。
しかし、その女性の足取りはつかめず行方不明となっていた。

有力な容疑者が見つからないまま時間だけが過ぎた。
三原警部補は大手タクシー会社の専務・峰岡に目をつける。
だが、峰岡には殺害時刻、遠く離れた門司の和布刈神社にいた――。

果たして三原警部補たちは峰岡のアリバイを崩せるのか?--という話。


感想

久々に読んでもやはり面白い。
社会派と呼ばれた松本清張だが、実はブームを巻き起こしたのは
バリバリの時刻表トリック「点と線」だったりするわけで
決して推理小説におけるトリックの重要性を軽視していたわけではない。

1982年版で三原警部補を演じたのは萩原健一。
鳥飼刑事が井川比佐志。中谷一郎、山口いづみなどが出演。

2014年版は三原警部補を内野聖陽、鳥飼を津川雅彦。
加藤雅也、木南晴夏などが出演。

和布刈神社に文学碑あるらしいねえ。観に行きたい。

作品に関して思い込み捜査がどうのこうのという意見があるが
現実と小説の区別がつかんのかねおいおいと思ってしまう。

思い込みだから犯人捕まりませんでしたって小説誰が読むか。
現代で成立するかどうかはおいといて、アリバイ崩しの屈指の名作。

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