2003年出版の左文字進シリーズ。
同年にTBSで映像化。水谷豊のやつね。
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あらすじ
ある日、左文字の友人の矢部警部が何者かに撃たれ入院。
見舞いに行く左文字と妻・史子。
矢部警部は極秘に左文字に調査を依頼する。
矢部と別居中の妻・美加は失踪し、部屋には女性の絞殺死体が。
さらに矢部警部が病院から姿を消すと二人目の殺人が起る。
左文字と史子は調査を続けるうちに別の失踪事件の存在を知る。
そして事件の裏側で起きていたことを探り当てるのだが――という話。
感想
途中までは面白いのだが中盤中だるみし、後半少しヒートアップ。
まあそんな感じの作品なのだが、時々左文字進シリーズというより
十津川警部シリーズかと思えてきてしまったりもする。
左文字と史子の会話が十津川警部と直子みたいな。
あるいは友人の私立探偵を使う箇所が、
西本や日下刑事に指示をする十津川警部ですかアンタはみたいな。
まあ史子の方がいろいろしゃべるし、
左文字の方が意外と十津川警部より常識的だったりもする。
史子が愛について語るとこなんかなかなかいい。
男と女の違い、刑事と私立探偵の違い、愛の形に対する意識の違い。
ここが一番面白いところかな。
映像化では重要人物の職業が違ってたりしているみたい。
原作はそこそこスケールが大きいだけにもったいないような。
ま、それも比べどころだといえばそうかも。