西村京太郎342「失踪」を読む

2003年出版の左文字進シリーズ。
同年にTBSで映像化。水谷豊のやつね。

あらすじ

ある日、左文字の友人の矢部警部が何者かに撃たれ入院。
見舞いに行く左文字と妻・史子。

矢部警部は極秘に左文字に調査を依頼する。
矢部と別居中の妻・美加は失踪し、部屋には女性の絞殺死体が。

さらに矢部警部が病院から姿を消すと二人目の殺人が起る。
左文字と史子は調査を続けるうちに別の失踪事件の存在を知る。

そして事件の裏側で起きていたことを探り当てるのだが――という話。


感想

途中までは面白いのだが中盤中だるみし、後半少しヒートアップ。
まあそんな感じの作品なのだが、時々左文字進シリーズというより
十津川警部シリーズかと思えてきてしまったりもする。

左文字と史子の会話が十津川警部と直子みたいな。
あるいは友人の私立探偵を使う箇所が、
西本や日下刑事に指示をする十津川警部ですかアンタはみたいな。

まあ史子の方がいろいろしゃべるし、
左文字の方が意外と十津川警部より常識的だったりもする。

史子が愛について語るとこなんかなかなかいい。
男と女の違い、刑事と私立探偵の違い、愛の形に対する意識の違い。

ここが一番面白いところかな。
映像化では重要人物の職業が違ってたりしているみたい。
原作はそこそこスケールが大きいだけにもったいないような。

ま、それも比べどころだといえばそうかも。

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