西村京太郎222「萩・津和野に消えた女」を読む

1994年出版の作品。
同年にTBSでテレビドラマ化。

あらすじ

「あいつを殺しに行ってきます」と
置手紙を残し失踪した女、木下由美子。

家族から相談を受けた十津川警部たちは
対象を由美子の恋人、白井と予測するがその白井も失踪。

そして数日後、萩で白井の撲殺体が発見される。
次いで津和野で由美子の服毒死体が発見される。

白井を殺して由美子は自殺したという形で
捜査は終了しようとしていたが十津川警部は腑に落ちない。

違う殺人事件で忙しくなったので
調査を元部下の橋本に託すが、その結果驚きの事実が。

違う殺人事件で殺された女性が木下由美子と友達だったのだ。

また、由美子は過去に何者かにレイプされていた事実が発覚。
しかも、由美子の父親がその相手と思われる
岡崎を見つけ出し殺害してしまったのだ。

裁判が開かれ世論は父親に同情的。
しかし、岡崎の妹は兄の犯行を強く否定する。

一方、なぜか由美子の妹は父親の面会に来ない。
二転三転する中、十津川が導き出した一つの真実とは――という話。


感想

こういう家族いるだろうなというのがまず思う。

哀しい犯罪といってしまえばそれまでだが
身勝手すぎる話の連発でもある。

それだけに十津川警部の非情さと優しさが際立つ。

これもっと上手に作りようがあるんじゃないかなあ。
そうしたらもっと名作になるテーマなんだけど。

ぶっちゃけて言えば近親相姦の話なんだけど。
今の自分にはどうやって書いたらいいかわからんが
やってみたい話ではある。

珍しく愚痴を言う十津川の姿や
橋本やラストには直子も登場し読後感も救いがある。

ドラマの方は観たか観てないか
わからんぐらいの記憶しかないが事件を追う女性記者に萬田久子。

いらんのよね、そういうの。

他に原久美子、田島令子、田村亮など。
田島令子さんはこの母親役似合うだろうなあ。

機会あれば原作とドラマの違いを堪能したい。

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