西村京太郎414「湘南アイデンティティ」を読む

2007年出版の作品。
2012年TBSで映像化。
ということになっているが
どう考えても別物としか思えない。

あらすじ

湘南に住み湘南ライナーで通勤する30代のエリート5人。
研究所勤務、会社専務、編集長、ベンチャー社長、高級官僚。
いずれも年収1000万を超え将来が約束されている面々。
それぞれの前にある日突然、スタイル抜群の美女が現れた。
週に一度、私のマンションで一夜を過ごしてほしいというのだ。
ただし、セックス抜きで。

月曜から金曜までそれぞれ一夜同棲契約を結んだ5人。
そのうちセックス抜きのやり取りに耐えかねて、
共謀して彼女を襲う計画が立てられた。
一方、メンバーの一人ベンチャー社長の秘書が殺害される。
この事件を調べていた十津川警部たちのもとに
謎の女と男たち一人ひとりのやり取りを記録したテープ等が送り付けられる。

彼女の目的は一体何か? そして事件の真実とは?--という話。


感想

「驚愕のどんでん返し」がなんて紹介には書かれてたりするが
まあそんなええもんではない。ミステリ好きなら見当がつくシロモノ。
秘書殺される事件は必要なのかという気もするが
そうでもせんと十津川警部を登場させる方法がないとも思う。
なので結構無理やり。

この手の手法というか作品に近い感じが
十津川警部も登場するクローズド・サークル「七人の証人」。
まあ完成度はかなり違うけど。

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