1982年出版の奇想天外な鉄道ミステリ。
1995年にTBSでテレビドラマ化。
企画列車に乗った乗客400人を列車ごと誘拐という
前代未聞の内容が話題を呼んだ。
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あらすじ
行き先不明のブルートレイン「ミステリー号」が
東京駅を出発したまま忽然と姿を消した。
犯人から国鉄に10億円の身代金要求の連絡が入る。
十津川警部と本多課長は当局に行き、捜査にあたる。
亀井刑事たちも奔走するが、誘拐犯人はそれをあざ笑うかのように
身代金をせしめ、警察と国鉄当局を翻弄する。
ようやく人質となった乗客400人の行方を掴むが
現場にいたのは397人。残る3人はどこへ?
窮地に陥った十津川警部たちは果たして事件を解決できるのか?--という話。
感想
まあなんせ400人の乗客を列車ごと誘拐という
大がかりな仕掛けが魅力的すぎる作品。
どうやったら列車そのものが消失するのよという話なのだが
海外ではトニー・ケンリックの「スカイ・ジャック」という
ジャンボジェット機が乗客ごと消えたミステリもあったからまあありかと。
犯人たちと十津川たちの知恵比べのゲーム性が読みどころなわけだが
ひたすら十津川警部たちは負け続ける。
ま、最後は勝たんとハッピーエンドにならんわけだが
その結末はかなりあっけない。
ていうか、十津川警部たちのおかげではない(笑)
そこはちょっと最後に「へ?」となってしまうところ。
映像化作品の方は昔観たような気もするけどあまり覚えていない。
原作で登場しない直子(かたせ梨乃)が出てたりすんのね。
原作もミステリー列車に乗り込む雑誌記者とその同僚の彼女を
もっと活かせたらよかったんじゃないかなあ。
ドラマでは彼女役を七瀬なつみがやってるみたいだけど。
原作との違いを比べてみたいねえ。