1987年出版の作品。
2012年に土曜ワイド劇場で映像化。
しかし、内容はほぼオリジナルに近い。
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あらすじ
雑誌記者の矢代は編集長から清里高原への取材を命じられる。
コンビを組むのがカメラマンの木下と聞いて矢代は嫌な顔をする。
ところが当日、矢代の前に現れたのは木下の妹・由美だった。
腕は確かのようだったので、そのまま矢代は由美と取材へ。
ちょうど人気女優の小池祐子が来ていたのだのだが、
翌朝矢代と由美は祐子の死体を発見する。
首に残されていた黒い絹紐は東京で起きた二件の
女性絞殺事件に使われたものと全く同一だった。
十津川警部たちは被害者の共通点を見いだせず苦悩するが
捜査陣をあざ笑うかのように次の犠牲者が出る。
またも発見者は矢代と由美だった――という展開。
感想
いわゆる「高原シリーズ」の第2弾。
出だしのカメラマン差し替えが後に効いてくる。
出だしから中盤にかけては抜群に面白いのだが
後半になるにつれ「あれ?」となってくる。
最後は「おいおい」という気さえしてきてもったいない。
犯行の動機は「なるほど」と思うのだが。
最初から最後まで面白くするのは難しいもんだ。
映像化の方はそもそも設定がかなり違うし
登場人物の名前を借りたオリジナルと言えるのでは。
矢代は女性になって演じているのは酒井美紀だし。
亀井刑事がキンキンから高田純次に変わったのはこの作品から。