西村京太郎126「西鹿児島駅殺人事件」を読む

1987年出版の作品。
1993年にTBSでテレビドラマ化。
渡瀬十津川シリーズの第2弾だった。

あらすじ

西鹿児島行きの寝台特急「明星51号」の車中で男が殺害される。
殺された男のポケットには「あなたを愛しています」と一行だけ
書かれた不思議なラブレターがあった。
休暇を取って家族と乗り合わせていた十津川警部の部下・田中刑事も
同様のラブレターを受け取っていた。
田中は家族を郷里に先に返し、捜査に参加するが洗面所で刺殺される。

台風の接近と降り注ぐ桜島の火山灰の中、十津川と亀井は事件を追う。
殺人の刑期を終えて出所し、自分を逮捕した公安官たちに復讐を誓う
小西という男とその仲間の女を交えて混乱する西鹿児島駅。
さらに連続殺人が巻き起こる中、十津川たちは事件を解決できるのか――という話。


感想

十津川の部下、田中刑事が刺殺されるというショッキングな展開。
その割には話の流れがスロー。
何より田中刑事たちの事件と小西の存在が何のかかわりもない。
それから田中刑事が巻き込まれたきっかけがいいかげんすぎる。
これでは死に損でしかない。
原因を作った女の態度もひどすぎる。

映像化作品は原作とは全く別と考えてOK.
何せ小西を逮捕した女刑事なんて原作にはいない。
女刑事を演じるのは夏樹陽子さん。
小西ともう一つの事件を絡めないとと思ったのだろうが成功とはいえない。
田中刑事もラブレターもどこへやら。
小沢仁志が小西というのは合うけど。
それを助ける三原じゅん子もまあ合う。
ま、両作品ともいいとは思えない。

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